西伊豆釣り大会2025|外道が主役!? 学生が仕掛けた釣り大会

台風22号・23号の影響が心配されましたが、2025年10月11日(土)・12日(日)の2日間にわたり「海釣りGO 西伊豆釣り大会2025」を無事開催しました。会場となったのは、西伊豆町の3つの漁港(仁科漁港・田子漁港・安良里漁港)と大浜海岸。県内外から約120名の釣り好きが集まり、笑顔と驚きにあふれる2日間となりました。

この大会は、「日本さかな専門学校」と「株式会社ウミゴー」の共同企画。
地元漁協や観光・物産関係者、釣具メーカーの協賛を受け、“釣りを通じて海と地域をつなぐ”ことをテーマに開催されました。

大会の概要

  • 大会名: 海釣りGO 西伊豆釣り大会2025
  • 開催日: 2025年10月11日(土)・12日(日)
  • 釣り場: 仁科漁港、田子漁港、安良里漁港、大浜海岸
  • 表彰式会場: 安城岬ふれあい公園
  • 主催: 日本さかな専門学校/株式会社ウミゴー
  • 協力: 西伊豆町、伊豆漁業協同組合(田子支所・仁科支所・安良里支所)、日本釣振興会 静岡県支部
  • 協賛: アマノ釣具、イシグロ、イージー・ラボ、池永由次郎商店、エイテック、オーナーばり、グローブライド、ジャクソン、タカミヤ、デュオ、堂ヶ島マリン、富士工業、マルキユー(敬称略)
目次

4つの個性派大会で大盛り上がり!

学生たちが企画した4大会は、どれもユニークなテーマとメッセージ性にあふれていました。共通する想いは「いつもは脇役の魚にも光を当てたい」というもの。自由な発想で仕掛けたルールや演出を通じて、家族連れや初心者でも気軽に楽しめる“学びのある釣り大会”となりました。

Day1 AM|魚人(うぉんちゅ)パイレーツ

磯焼けの原因となる魚(ニザダイ・ブダイ・ウツボなど)や、水中ゴミに得点が加算されるユニークなルール。
環境保全をテーマにしながらも、ゲーム性の高い仕掛けが人気を集めました。釣果にはカサゴ、ベラ、アイゴ、アカハタ、スズメダイなど多彩な魚が並びました。

1位12ポイントぴかぴぴ
2位10ポイント魚大好きせいれいさら
3位9ポイント西ケ谷
4位8ポイントオールドルーキーズ
4位8ポイントコナミスポーツ

優勝「ぴかぴぴ」チームは、カサゴ、ベラ、ヨコスジイシモチ、アイゴ(特別指名手配 +2pt)、ハタンポ、スズメダイ、ネンブツダイ、カゴカキダイ、オヤビッチャ、メジナをゲット!

Day1 PM|あやかり鯛にあやかりたい!

タイの名を持つけど、実はタイじゃない魚=「あやかり鯛」を主役にした大会。
普段は外道とされるネンブツダイやタカノハダイなどを釣るとボーナスポイントがゲットできるルールで、初心者でも上位を狙える工夫が功を奏しました。

1位29ポイントさかな好きのせいれいさら
2位27ポイントオールドルーキーズ
3位13ポイントぴかぴぴ
4位6ポイントオラん家 
4位6ポイントロングバナナ
4位6ポイントすがまる

優勝「さかな好きのせいれいさら」チームは、カサゴ、アカササノハベラ、ハマフエフキ(あやかり鯛 +2pt)、チョウチョウウオ、オオスジイシモチ(あやかり鯛 +2pt)、カゴカキダイ(あやかり鯛 +2pt)、ナガサキスズメダイ(あやかり鯛 +2pt)、クロメジナ、オヤビッチャ、クロサギ(あやかり鯛 +2pt)、ショウサイフグ、タカノハダイ(あやかり鯛 +2pt)、ベンケイガニ、マダイ(タイ科 +1pt)、イトフエフキ、クロホシイシモチをゲット!

Day2 AM|黄色い長靴を履いた雷魚氏からの挑戦状

謎の人物“雷魚氏”が出した7つのミッションに挑戦。
「30cm以上の魚を釣る」「赤い魚を釣る」「さかなとのSNS投稿」など、多彩なミッションで釣果以外の楽しみ方も生まれました。デジタルとリアルが融合する新しいカタチの釣りイベントになりました。

1位26ポイント中1女子
2位25ポイントよっしーず
3位19ポイント釣りパワー
4位18ポイントゼロキャッチ山根
5位15ポイント川村
5位15ポイントさかな好きのせいれいさら

優勝「中1女子」チームは、クロメジナ、アカハタ、セダカスズメダイ、イシガキフグ、チョウチョウオ、カゴカキダイ、ユカタハタ、カサゴ、キタマクラ、ニザダイ、ソラスズメダイ、ナガサキスズメダイ、ミツボシクロスズメダイ、ゴンズイをゲット!挑戦状も全てクリアし、ボーナスポイント12ptを加算。

Day2 PM|MONSTER FISH HUNTER

大会のフィナーレは「怪物狩り」。
ヌルヌルな魚や毒魚、40cm超えの大物で一発逆転を狙う大会でした。60cmを超えるウツボが登場し、大いに盛り上がりました!

1位23ポイント小川フィッシャーズ
2位21ポイントヒロコ釣りチャンネル
3位15ポイントとみー
4位12ポイントげんはる
5位11ポイントよっしぃについて行く

優勝「小川フィッシャーズ」チームは、ウツボ(ヌルヌル +1pt)、クロメジナ、カゴカキダイ、アカササノハベラ、キタマクラ(ポイズン +1pt)、クサフグ(ポイズン +1pt)、ショウサイフグ(ポイズン +1pt)、イトフエフキ、ハマフエフキ、セダカスズメダイ、ニシキベラ、カサゴ、アイゴ(ポイズン +1pt)、ミナミハタンポ、オヤビッチャをゲット!

西伊豆の豊かな海を再認識

今回の大会を通じて、西伊豆の海は魚種豊富で多彩なフィールドであることを改めて実感しました。
特に仁科漁港では多様な魚が釣り上げられ、学生たちにとっても「西伊豆の海のリアルな生態系を体感する」貴重な学びの機会となったと思います。

今回の大会で釣果報告のあった魚(63種)

カサゴ、アカハタ、オオモンハタ、スジアラ、ユカタハタ、クエ、ムラソイ、メジナ(クチブトメジナ)、クロメジナ(オナガメジナ)、ブダイ、アイゴ、イシガキダイ、マダイ、フエダイ、クロホシフエダイ、ハマフエフキ、ナミフエダイ、ヘダイ、スズメダイ、ナガサキスズメダイ、セダカスズメダイ、ルリスズメダイ、チョウチョウウオ、オヤビッチャ、イシモチ、ネンブツダイ、オオスジイシモチ、ヨコスジイシモチ、キンセンイシモチ、クロホシイシモチ、アカササノハベラ、ニシキベラ、キュウセン、ホシササノハベラ、キタマクラ、ハコフグ、クサフグ、ショウサイフグ、イシガキフグ、イナダ(ブリ)、カンパチ、ゴマサバ、マアジ、サッパ、トウゴロウイワシ、ウツボ、ゴンズイ、カゴカキダイ、タカノハダイ、コロダイ、ミナベヒメジ、ホウライヒメジ、ヒメダイ、タカベ、クロサギ、イットウダイ科、イトフエフキ、ミズホハタンポ、ツマグロハタンポ、キビナゴ、ボラ、アオリイカ、ベンケイガニ

西伊豆の特産品&釣具の協賛品

今回の大会では、釣りの楽しさに加えて、参加者全員にお渡しした景品にもたくさんの工夫がありました。
参加賞には、西伊豆にお越しいただいたお礼を込めて特産品をご用意。干物や鰹節、青のり、調味料など、西伊豆らしい味わいと香りが詰まったラインアップになりました。

海と暮らしが生んだ西伊豆の味

西伊豆は、かつてカツオの一本釣り漁船の基地として栄えた“カツオの町”。今も鰹節加工の技術が受け継がれ、カネサ鰹節商店カネサダ商店田子丸といった地元の鰹節製造店がその味を守り続けています。この地でしか生産されていない食品で鰹節の元になったとされる「潮かつお」や「カツオのハラモ」を使った商品、さまざまな料理に活用できる「なまり節」、カンナで丁寧に削った「削り節」などをご用意しました。

ほかにも、安良里や田子で海藻養殖を行うシーベジタブルの希少な「すじ青のり」、仁科の三角屋水産による「万能塩鰹茶漬け」や「潮かつお調味料セット」、堂ヶ島のクックランド堂ヶ島製麺からは伝説をモチーフにした「海賊ラーメン」、田子のサカヤ菓子店の鰹節の形を模したユニークなお菓子「伊豆節」など、どれも一度は味わってほしい、西伊豆のおいしいものたちです。

協賛企業からはうれしい釣具の景品

また、釣具メーカーや釣具店、地元企業からも多彩な協賛品をご提供いただきました。
ライフジャケットやルアー、タックルボックス、ライトゲームセット、堂ヶ島マリンの乗船チケットなど、釣り人の心をくすぐるアイテムが並びました。

表彰式では、協賛企業のみなさまから届いたたくさんの景品を、チームごとにお渡ししました。おかげさまで、すべてのチームに素敵なアイテムが行き渡り、笑顔に包まれた締めくくりとなりました。
ご協力いただいた各メーカーの皆さま、本当にありがとうございました。

学生たちの視点(大会運営の学び)

今回の大会では、日本さかな専門学校の学生たちが、企画から当日の運営までを担当しました。実際に現場を動かすなかで、釣り大会の裏側には多くの気づきや発見があったようです。

企画の工夫と発想力

学生たちは「普段は脇役の魚を主役に」というテーマのもと、誰でも楽しめる大会づくりを目指しました。魚人パイレーツでは“水中ゴミも得点”に、あやかり鯛では“小魚や外道”に注目。どの大会も発想に個性が光りました。

「あやかり鯛という普段気にされない魚をターゲットにしたことで、魚への興味を持ってもらえた」
「ウツボや外道を高得点にしたことで、初心者でも楽しめる大会になった」

こうした発想が参加者の興味を引き出し、初心者からベテランまで楽しめる大会づくりにつながりました。

運営での気づきと課題

現場を動かす中で、もっとも多く挙がったのは「情報共有」「準備」「段取り」に関する反省です。各チームでの連携不足や、集計・受付の混乱など、実際の運営に直面して初めて気づく課題が多く出ました。

「本部と堤防の連携が取れず、何度も連絡し合うことになった」
「集計の端末を増やせば、確認の時間を確保できたと思う」
「LINEグループなどで全員同時に情報共有できればよかった」

運営面での課題を通じて、情報共有や事前準備の重要性を実践的に学ぶ機会となりました。

参加者との関わり・チームでの学び

「声をかけた」「写真をお願いした」「子どもが喜ぶ姿を見て嬉しかった」など、参加者との交流を通じた“人との関わりの学び”も多くの学生が挙げていました。

「初対面の人にも自分から話しかけられるようになった」
「お客さんと会話する中で行動力が上がった」
「小さい子どもが笑顔で釣りをしている姿が印象的だった」

「苦手な人との関わり方」や「チームとしての動き方」など、社会的スキルを得た学生もいたようです。

参加者のみなさま、協賛各社のみなさま、本当にありがとうございました。「海釣りGO 西伊豆釣り大会2025」は、釣りの楽しさと地域のあたたかさが交わる特別な2日間でした。来年の開催にも、ぜひご期待ください!

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